つぶやきの延長線上 second season

映画、アニメーションのこと

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田喜重『秋津温泉』(1962)

戦時中、彼は死に場所を求めた。しかし、そこで彼は生きることを見出してしまった… 北千住のブルースタジオで35㎜でかかるということですかさず『秋津温泉』を見てきた。劇伴が大げさだったっけな?と思いながらも、久々に見た『秋津温泉』は格別な体験とな…

フアン・アントニオ・バヨナ『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)

「さようなら、フィクション…」 絶滅から数億年の年月が経過した現代に蘇った恐竜。火山噴火~島からの脱出、ブラキオサウルスの最期は彼らの歴史をまたなぞるのか?と思わせるような見事な切返しショットで、眼下に広がる海の物理的距離をなくすが、またそ…

tampen.jp主催『アニメーションの〈いま〉を知る−−「キャラクター」という宇宙』2日目イベント レポ

先日はtampen.jp主催の『アニメーションの〈いま〉を知る−−「キャラクター」という宇宙』に行ってきた。こちらのイベントは9種類の短編アニメーションを上映し、登壇者2名によるトークショーといった形式をとっており、今回はタイトル通り「キャラクター」に…

ホン・サンス『正しい日 間違えた日』(2015)

「これは、、、」と思う映画と出会って、外に出ると雪が降っている。「ギシギシ」と積もった雪の上を歩きながらその映画のことを反芻する。人生の中で最良の時間とまでは言わないが、気持ちが高ぶるに違いない。これは『正しい日 間違えた日』のラストシーン…

振動するアニメーション――水江未来『個展 DREAMLAND―水江未来のアニメーションのミライ―』に行ってきた

水江未来の個展に行ってきた。発表されてから絶対に行きたい!と思っていた展示だったのであるが、最終日(7/14)に駆け込みになってしまった。水江未来というと細胞アニメーションというと日本、いや世界を見ても珍しいアニメーションだ。また、CG全盛期の…