つぶやきの延長線上 second season

映画、アニメーションのこと

アニメーション

2023年 TV・WEBアニメベスト5選

いつも通り順不同です! 今年は5本しか選べませんでした! よいお年を!(越してるけど!) ※前半でカロリー使い切りました。 『お兄ちゃんはおしまい!』 #8「まひろとはじめての女子会」 『おにまい』には予感がある。それはまひろがいつ男に戻ってしまう…

2022年新作TV・WEBアニメ10選

今年は10本選べました!といっても年はあけておりますが。 BLEACH 千年血戦篇 #6「THE FIRE」 THE FIRE Amazon このアニメほとんど曇り空というか、どこか不穏な雰囲気を演出していたのですが、山爺の卍解で水分が蒸発してしまって、少しの間、晴れ間が見え…

アニメーションにおけるショットについて(1)——『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』第7話「葵色の弾丸」

ここ最近めっきりブログ更新が滞っているので、以前から書いてみたかったことについて書いてみようかと。「アニメーションにおけるショットについて」なんてたいそうなタイトルをつけていますが、基本的に演出の話をしていきます。ただ、「作画」とか「演出…

2021年アニメーションベスト10選

『霊障』告知ぶりの更新…。今年は『霊障』もあり例年よりアニメを全然見れていないので、話数ベストなんて到底できないけれど、面白かったアニメについては書いておきたいよねってことでひとまずレギュレーションフリーで選んでみました。順不同です。 『乙…

こうあるべきを否定して——『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、主人公・竈門炭治郎が自分の首を斬り落とそうとするシーンがある。彼の仲間である伊之助は「敵に騙されるんじゃねえ!」と、彼の自決を止めるのだが、ここで首を斬り落とした/死んだとして本当に彼は死ぬのだろうか…

私たちが世界を視るということ——デヴィッド・オライリーの『Everything』と『Mountain』をプレイして

眠たい目をこすりながら騒々しい目覚し時計のアラームを消し、ベッド横のカーテンを開けると、真っ白な光が私を包みこみ「起きろ」と私を脅迫してくる。仕方なく起床し、コップいっぱいのお茶を飲み、ここ一年程度続けているフルグラとヨーグルトを食べる。…

木上益治『呪いのワンピース』(1992)

dアニメストアで『呪いのワンピース』デジタルリマスター版がラインナップに揃った。鑑賞して思うのは「懐かしさ」なるものが雰囲気として見えてくることだろうか。 anime.dmkt-sp.jp 異性に興味を持った女学生(古風な言い方)のもとに、突然ワンピースが何…

アニメクリティーク刊行会『アニクリvol.10「特集 総記:京都アニメーション」』への寄稿について

告知です。2019冬コミ(C97)12月30日、三日目南3ム14bにて刊行される、アニクリvol.10に論考(のようなもの?)とコメントをひとつ寄稿させて頂きました。 nag-nay.hatenablog.com 論考(のようなもの)『匿名希望の手紙』では、『ヴァイオレット・エヴァー…

ジョシュ・クーリー『トイ・ストーリー4』

水路に流されそうになるラジコン(RC)を助けに共同で助けようとするおもちゃたち。なんとか捕まえ部屋に戻るが、スタンド照明とセットにされているボー・ピープがダンボールにしまわれて別の人のもとへ渡ってしまう。助けようとするウッディであるが、ボー…

アニメクリティーク刊行会『アニクリvol.3.5 特集〈アニメにおける音楽/響け!ユーフォニアム+号〉』及び『アニクリvol.7s 特集 〈アニメにおけるバグの表象 作画崩壊/幽霊の住処〉』への寄稿について #C96 #夏コミ

夏がやってきました。ということで、夏コミ関連の告知です。いつもお世話になっている、アニメクリティーク刊行会(anime critique)の新刊に拙稿を2件掲載頂いています。 8月11日(日)31bでの発刊とのことです。 ◆『アニクリvol.3.5 特集 アニメにおける音…

『天気の子』についての覚書

『天気の子』なぜかIMAXで視聴。大きすぎるスクリーンだと視野的にカバーできない瞬間があるので、通常のスクリーンでまた見るかも。以下覚書。1行目からネタバレなので予告でも挟もう。 www.youtube.com 冒頭のモノローグといい、世界のために誰かが人柱に…

ファン・アンティン『パチャママ』

遅くなったがTAAFで見た『パチャママ』を簡単に。TAAF2019長編コンペでいちばんシンプルに「映画」を目指した作品だったに違いない。村の財宝が奪われ、それを奪い返すために追いかけ、奪還、そしたら今度はまた奪われないように追ってから逃げる…といったマ…

不純なるアニメーションの覚書——『アニメ制作者たちの方法』を読んで

昨年末に映画年間ベストを振り返ったとき、マイナーなアニメーション市場が撹拌されて目立った年だったと書いた。 paranoid3333333.hatenablog.com どうにもそれには2016年の『君の名は。』、『聲の形』、『この世界の片隅に』のヒットに引っ張られる形で新…

2018年 新作映画ベスト10

毎年恒例の新作映画ベスト。以下ベストと雑感を。 www.youtube.com リズと青い鳥 ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション きみの鳥はうたえる パディントン2 それから 大人のためのグリム童話 手をなくした少女 ニューヨーク、ジャクソンハイ…

話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

今年も新米さんのこの企画参加致します。順不同です。 shinmai.seesaa.net ルール・2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。・1作品につき上限1話。・順位は付けない。 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第5話「人を結ぶ…

「アニクリvol.9.0 監督 山田尚子総特集号」への寄稿及び「アニクリvol.6.5 βペンギン・ハイウェイ/文字と映像(序)」への再掲について(冬コミC95)

今年も早いもので師走です。告知ですが「アニクリvol.9.0 監督 山田尚子総特集号」へ『天使にふれるために——山田尚子論』を寄稿しました。 nag-nay.hatenablog.com 山田尚子監督作以外にも参加作品を参照しながら、主題を抽出して書いた作家論になっています…

「アニクリvol.6.6 続・新房昭之ノ西尾維新『続・終物語』」への寄稿について(11/25,文フリ)

最近は朝が寒くてなかなか起きれない日々を過ごしておりますが告知です。「アニクリvol.6.6 続・新房昭之ノ西尾維新『続・終物語』」へ『続・終物語』に関する文章を寄稿しました。 nag-nay.hatenablog.com 今年は『少女終末旅行』や『リズと青い鳥』などア…

「山田尚子」論に向けて(2)――古典から見る映画の振動について

前回「山田尚子」論に向けて思考の見取り図のようなものを書いてみたが、他にも書きたいことが出てきたので、(2)としてみた。続きというか、もっと断片的なことになるかもしれない。前回と同じくこの文章がそのまま本論につながっていくかわからないが、…

セバスチャン・ローデンバック『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(2016)

高校か大学生の頃だったろうか。それまで「グリム童話」といえばディズニー長編アニメーションの『シンデレラ』や『白雪姫』などの作品くらいでしか知見がなかったのが、何が始まりだったか「本当は怖いグリム童話」の流行で『シンデレラ』の姉たちはガラス…

『アニクリvol.9.5 リズと青い鳥 特集号』への寄稿について

8月12日(日)夏コミ3日目(東”ナ”35a)より頒布されます『アニクリvol.9.5 リズと青い鳥 特集号』へ寄稿させて頂いたので告知します。アニメクリティークさんへは『vol.0.6 傷物語』『vol.8.0 終わりを「旅」する少女』に続いて3回目となりました。 nag-nay…

tampen.jp主催『アニメーションの〈いま〉を知る−−「キャラクター」という宇宙』2日目イベント レポ

先日はtampen.jp主催の『アニメーションの〈いま〉を知る−−「キャラクター」という宇宙』に行ってきた。こちらのイベントは9種類の短編アニメーションを上映し、登壇者2名によるトークショーといった形式をとっており、今回はタイトル通り「キャラクター」に…

振動するアニメーション――水江未来『個展 DREAMLAND―水江未来のアニメーションのミライ―』に行ってきた

水江未来の個展に行ってきた。発表されてから絶対に行きたい!と思っていた展示だったのであるが、最終日(7/14)に駆け込みになってしまった。水江未来というと細胞アニメーションというと日本、いや世界を見ても珍しいアニメーションだ。また、CG全盛期の…