今年はコロナのせいでほとんどLIVEにも出向くことができず、音楽においても誤配が生まれにくい環境だった。また、数々のアーティストが亡くなったりだの悲しいことがありました。ただ、例えば某Gの再発盤もありましたし、書籍の販売や少しずつLIVEも再開し始めてきているので、ずっと悪いことが続くわけでもなさそうですね、たぶん。ということで、いつも通りの音楽ベストです。今年もまだ音源買うと思いますがキリがないので。順不同。
KRUELTY - A Dying Truth
東京のハードコア〜ドゥームデスのKRUELTY、待望の1st。クルエルは2年前のCOFFINS&Second to noneのツーマンツアーのときに、ブッシュバッシュで出演していたときに初めて鑑賞して、覆面かぶってるし音もズルズルのデスメタル?でもセコナンっぽさもある!って興奮した。帰りに購入できる音源全て買ったくらいに。LIVE見たときはちょうどコフィンズとセコナン足して2で割った感じかな〜と思っていたけど、アルバム通して聴くとさらにブラッシュアップしてきた感じ。タイトルなんかモロですが、CIANIDEなんかのオラオラ系(?)ドゥームデスに、関西の凶悪ハードコアのノリが入っているよう。全体総括するとハードコアなんだけど、ところどころメタルが入るって感じでその辺り大好物。こちらが気に入ったら、この次に出たEP「Immortal Nightmare」を聴いてみるといいです。ここからネクストなサウンドかましててまじ最高なので。リンク貼っておきます。
CAUSTIC WOUND - Death Posture
USのグラインドコアの1st。クラシックなグラインドコアにデスメタル要素(デスグラインド)を+αしてほどよいドロドロなミドルパートを加えていっちょ出来上がり!今年こちらをベスト枠に入れている人が多いですが、それも納得なグラインドコアかましているな〜と。浅草デスフェストとかのフェスに出て欲しいね。これは生で見たい。
Hemipenis - In to The Doze Null
大阪のスラッジ/ドゥームバンドの1stフル。圧!圧!圧!強烈なまでの重低音で圧殺されるのではないか? 猛獣のようなボーカル!ズルズルと引きずり地獄巡りさせるような音作り。Grief、Noothgrush、Corrupted、あとPrimitive manあたりが好みな人ハマるんではないでしょうか。
Funeral Leech - Death Meditation
US産ドゥームデスのFuneral Leechの1st。この辺りはOSDMとして一応の理解をしておけばいいのだろうか。イントロの雨音からギターの不協和音でかなり不気味な雰囲気が漂っているんだけど、ここから漆黒のデスドゥーム地獄。遅いバンドとして、先にHemipenisをあげましたが、あちらはもっとハードコアよりだしサウンドが圧殺〜収縮方向に対して、Funeral Leechはスローパートのノリで反復してそこに不穏なメロディ入れて、空間の広がりを感じさせるサウンドになっている。こちらの方が規模感がでかい音楽に聞こえますね。#3「The Burden of Flesh」イントロのカルト感がたまりません。そこから「ゔぉい!」ドーーーンと落とす→刻みパート、これはもう最高でしょう。bandcampで落として気に入りすぎて、DSRでレコード買ったくらい好き!順不同にはしたけど、ベスト決めてっていうならこちらを選ぶかなー。おすすめ!
ZOUS - PANDEMICON
USのOSDMの1st demo。Nailsのメンバーが作ったということで、ドス黒いハードコア的なパートも見え隠れしているのですが、完全にOSDM趣味というか、デスメタル聴いているな〜という気分になる。Autopsyのカバーも入れているのですが、Bolt ThroweあたりのOSDM好きな人にもハマるんじゃないでしょうか。demoにしてこのサウンドって何をdemoって呼ぶんだ!感はありますが、すばら盤です。
GREENMACHiNE - st
金沢のハードコアロックことGREENMACHiNEの5th。再発盤のことも考えると、本当に精力的に活動している。新譜も出たばっかりだった気がしましたが、昨年なんですね。こりゃビビる。正直前作があまり好みではなかったんですが、今作はバッチリ掴まれました。#1「Poisonshed」からアゲアゲで踊れそうなのですが、#2「Nothing」のギターソロのハモり2:02〜あたりが、ハロウィンとかガンマレイあたりのメタル味があってブチ上がりました。セルフタイトルってそのバンドの看板しょってるようなもんですし、知らない人からしたら今作を最初に手をとるはずなんですね(入手性の良さも含めて)。それでこの短い期間でこれだけパンチ効いた曲持ってこれるのは素敵だなーと。#12「孤絶(Kozetsu)」マジ名曲。感情がめいいっぱいに詰まってる。LIVEで聴きたいね。
Xibalba - Anos en Infierno
カルフォルニアのブルータルハードコアXIBALBA 4th。おなじみの極悪ハードコアやっていますが、よりデスメタルのドロドロ感も煮詰まってきているのと、音作りがまじでいいっす。今作にきてXIBALBAベストじゃないかな〜!
Military Shadow - Blood For Freedom
イントロのリードギター聴いて思わず「エッも!」と反応してしまうほどに、グッと掴まれた、メタルパンク Military Shadowの1stフル。荒々しいツインリード聴くと、初期Xってこういう感じだよなーと懐かしさも感じられる。根底にあるのは、昭和〜平成の間にあったジャパニーズメタル〜ジャパニーズハードコアパンクの初期衝動なんだろう。いまどきここまでどストレートにこの辺りのサウンド出しているバンドも珍しいので、激推しします!
SUPPRESSION - Landscape EP
USヴァージニアのノイズ・パワーヴァイオレンス!SUPPRESSIONのEP!流石のパワーヴァイオレンス。11曲入って5分以下、そしてブチぎれたボーカル!これだけでパワーヴァイオレンスのすべてではないのか?とも思えるのですが、ノイズがまたはちゃめちゃで楽器音が潰れまくっているのがまたたまりません。こちら気に入ったら、ディスコグラフィーに手を出してみるといいかもしれません。割と安いし。
Sector - The Virus of Hate Infects Teh lgnorant Mind
シカゴ産ハードコアのEP。くくり的にはNYHC影響下のビートダウンハードコアなのか? といったも決して疾走パートや、そこまで目立ったビートダウンパートがインサートされるわけでもないんだけど、メタリックなリフでザクザク落とす感じがたまりません。随所でコーラス入るタイミングとか最高すぎて上がりますね。MH CHAOSのギターが入っているバンドらしんだけど、それ聞いて納得する。
Boris流ハードコアパンク! #01「Genesis」で『DEAR』あたりの路線かと思ったら、続く#02「Anti-Gone」で80sジャパニーズハードコアパンクやっててびっくりした。腕振り上げているLIVE会場が眼に浮かぶ…。しかも#9「Fundamental Erorr」はGUDONのカバー。非常に多作なBorisですが、その中でも際立って攻撃性の高いアルバム。
S.i.N - 自作自演の世界
ZAYの衝撃的な解散から2年。メインボーカルを務めていたSINさんがソロになって初めての自主リリース。ZAYの攻撃的な音楽性からガラッと雰囲気を変えて、ギター、ドラム、シンセでシンプルに構成されている。ただ、どこかメタルクラスト味を感じるというか、それは、確かめるかのようにひとつひとつ発せられる魂が込められたSINさんの言葉によるものでもあるように思う。「俺もいくから、ライヴハウスでまた会おう」って歌詞があるのですが、しんみりとしました。。。